2020年7月4日土曜日

望廬山瀑布 <李白>

日は香爐を照らして 紫煙を生ず
遙かに看る瀑布の 前川に挂かるを

李白さんは、「廬山の瀑布」をどれくらいの位置からみたのだろうか。
「遙かに川の向こうに」と言っているので、滝から3~5キロくらい離れていたのだろうか?
私が滝を見るとき、爆音が聞ける滝壺まで近づいて、水しぶきを浴びてやっと滝の大きさを知るのだけれど、天才はちがうね。遠くから見てもその姿を捉え、一気にド ドーンと落として3千尺、最後は宇宙にまで、拡張させる。

廬山の瀑布は、日本に存在する滝とケタ違いの存在なんでしょうね

 望廬山瀑布 <李白>

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2020年7月2日木曜日

漁翁 <柳宗元>

漁翁(ぎょおう) 柳宗元(りゅうそうげん)

年老いた漁師がひとり。西岸の岩のそばに舟を停めて夜をすごし、
夜が明けると、清らかな水を汲み、楚竹を焚いて朝餉のしたくをする。
朝もやが明るくなるころ、もはや漁翁の姿は見えない。
「えいおう」と舟漕ぎの一声だけが響くその景色は、山も水も青々と輝いている。

 漁翁 柳宗元
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アメリカの大金持ちが引退後に夢みるような生活。

あこがれるなー 👼😛😚

江南春望 (杜牧)

江南春望(こうなんしゅんぼう) 杜牧(とぼく)

高台に登ると、春の江南がパノラマのように広がっている。
あちらこちらで、うぐいすが鳴き みどり一色、赤い花もみえる。
水辺や山の中腹にある村に、酒屋の幟が風にはためいている。
南朝時代に建てられたお寺が 四百八十寺
それらの楼台が雨の中に、煙ったようにみえる


せんりうぐいすないて みどりくれないに えいず
すいそんさんかく しゅきのかぜ
なんちょう しひゃく はっしんじ
たしょうのろうだい えんうのうち

 江南春望 (杜牧)


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2020年7月1日水曜日

歩出夏門行 (其四  神亀雖寿)

歩出夏門行 (曹操)

この漢詩が好きで、早く読めるようになりたくて難しいけど挑戦しました。
長寿の亀にも、寿命が有る。
龍は霧を伴い空へ登るが、終には土となる。
老いたる名馬は厩に横たわっても、千里の道を走るを夢見る。
勇者は晩年に至っても、雄大な気概は終わることが無い。
曹操 実に魅力的です、

 歩出夏門行

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2020年6月29日月曜日

涼州詞 王翰

涼州詞(りょうしゅうのし) 王翰(おうかん)
この詩は辺塞詩(へんさいし 辺境の地のとりでを詠った詩)の一つ、
「涼州詞」というメロディにのせて歌われました。

無料の飲み会に出たら、一人の男が演説を始めたんだ。
「長寿の亀にも、寿命が有る。
 龍は霧を伴い空へ登るが、終には土となる。
 名馬は老いても、千里走るを夢見る。」なんて 煽られてしまってよ
気がついたら、この砂漠の街で戦争さ。
一緒に来た仲間なんてほとんどいなくなってしまった。
葡萄美酒に酔って、砂漠で転んだからと言って笑わないでくれ、
ここは、戦場で、明日もしれぬ身なのだから

涼州詞 王翰











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2020年6月13日土曜日

代悲白頭翁  劉希夷(りゅうきい)

「代悲白頭翁」(白頭を悲しむ翁に代わって)という漢詩です。

  • らくようじょうとう とうりのはな
  • とびきたりとびさり たがいえにおつ
  • らくようのじょじは がんしょくをおしみ
  • ゆくゆくらくかにおうて ちょうたんそくす

全部で8ぺ-ジもありますが、リズム良く読めて、お気に入りの一つです。



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清明 杜牧

清明の時節 春雨がしとしと降りしきっている。
その中を歩いていると、侘びしさに心が折れそうになる。
私は尋ねる「ちょっと君、居酒屋はどこだい」
牛飼いの少年は、はるか先の杏の花咲く村を指差した。
私は、足をふみだす。 きょうからのむのら

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